今時世界中のどこにいても、何が起こるか分からないけれど…
もしニュージーランドで災害が起こったら、英語が分からない人は限られた情報しか手に入らなくなってしまう。
外国人の災害対応でもっとも高い壁になる言葉の問題。
ニュージーランド移住者が全員英語出来るわけじゃないし、観光客もいる。
テレビのニュースは、字幕も全て英語。
緊急時の災害情報のほとんどはニュージーランドは英語となる。
かといって、地震、津波、洪水など何かが起こってからその場で英語を多言語に翻訳→放送するのも大変なこと。
だから今のうちに8つの言語で緊急事態に流すメッセージを事前収録、緊急時にラジオで多言語放送出来るようにしよう!というプロジェクトがあるんだ。
ニュージーランド全国で緊急時に流れる予定で、今日は日本語版の収録に行ってきたよ。
災害時にラジオで流す日本語版メッセージ収録
翻訳会社でプロが通訳してくれた原稿はかなりの量で、集中勝負w
ニッキーがプロデュースしてくれて、編集する人もまた別だから、全部日本語だとニュージーランド人が編集できないw
だから各パラグラフの頭に番号が振ってあって、そこだけは英語で読み上げる
「当局は生命に関わると判断しない限り、避難するようには指示しません。
避難する必要がある場所にいる場合、ただちにその場を離れてください」
「電話回線が非常に混む可能性がありますが、緊急電話がつながるようにしなければなりません。
電話よりも携帯電話でテキストする方がずっと効率的です」
「火事を発見したら、すぐに111に電話してください。
もしキケンでなければ消火に努めましょう」
「嵐により洪水になる可能性があります。
洪水の水の中を歩いたり、運転してはいけません。
洪水による事故は、水の中を運転しようとしたり、遊んだりしていて起こることが多いのです。
洪水の水には見えないキケンが潜んでいます」
といった短い文を次々にレコーディング。
万が一の緊急時には、緊急対策本部から
「何番と何番をラジオで放送してください」と各文章を組み合わせて指示が出せるように、あらゆるパターンを細かく録音した。
ガラスをはさんで向こうの部屋からの指示が、ヘッドフォンを通して聞こえてくる
災害対策ラジオCMの収録
ラジオで緊急時に流す日本語メッセージの収録後は、防災メッセージのラジオCM。
これもなかなかの量!w
でもシヴィルディフェンスとクライストチャーチ市役所からの原稿は、専門家によって上手に翻訳されていて読みやすい!
この後、ヴィクトリアにファイルがパスされ、編集されて納品予定。
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