私が書いたストーリーが、ニュージーランド全国ラジオドラマコンテストの最終選考に残って、優勝者発表イベントのためにネルソンに来たよ。
このイベントではファイナリスト10組の作品が実際にプロによってステージで演じられる・・・といっても演劇として演じられるのではなく、ラジオドラマの生収録なのでスタンドマイクの前に立って台本片手に演じるの。
私の作品だけ、主役は私本人が演じることに(私自身をモデルに書いていて、ニュージーランドで働く日本人役だからお願いっていわれた)。
まずはリハーサルで役者さんと合わせる
私以外にもシェリル、バーバ、ピーター、ポール、ナレーター、Akiのお父さん、Akiのお母さん役と全部で8人がマイクの前でスタンバイして、ついに私の作品のリハーサルの番が来た。
やっぱり演技のプロは全く違う!・・・自分で書いた原稿がこうやって形になっていくのはリハーサルだけで既に感動だった。
私もスタジオでラジオドラマ収録してるときと違って、自然に引き出されるというかもっと自然にセリフを言えた感じがする!
やっぱり周りの人がすごくうまいからだよね。
リハーサルをしてみて、けっこう楽しめてる自分に気づいた。
こんな感じならお客さんが入った本番も楽しめそう!
ここでニュージーランド式?発声練習にも参加したよ。
全身を使った発声練習は楽しかった!
ネルソン地元のお客さんが入って、ついに本番
出演者の合同発声練習も終わったころ劇場の外からざわめきが聞こえてきた。
ネルソンの地元の人たちがドアの向こうで待ってる声がする!
劇場に入ってすぐのところに、バーカウンターがあってみんなお酒を片手に会場を待ってるんだ。
私はそこまで緊張しないほうなんですが(緊張よりわくわくしたりする方が強い)なんだか軽く緊張してきた^^;
ドアが開いたらお客さんが入ってきて、席がうまっていく・・・
ワインやビールを片手に持っている人が多かった。
今回の作品を手伝ってくれたペディーは演技する必要はないから、もう横でビールのフタを開けてるw
私はとてもビールを飲む気になれなかった・・・^^;
まずはネルソンのFresh FMのステーションマネージャー・マイクの挨拶で開幕。
ラジオドラマを生でお客さんの前で収録するから、よくアメリカのTVドラマのコメディー物とかで笑い声がどっ!と入ってるやつあるよね、
日本のお笑い番組でもお客さんの「あははは」って声とか手拍子が入ってきたり。
そういうライブ感あふれる録音をするっていうことだったんだ。
もちろんプロの演劇シアターなので照明も音響も素晴らしく、レコーディングエンジニアが後ろでしっかりと音をチェックしてた。
今回のコンテストの最終選考に選ばれた10組のラジオドラマ原稿がどんどんプロによって演じられていったよ。
上の写真の後ろに写ってる2人は効果音担当(写ってないけど3人が担当だった)で、生でリアルな効果音を出してくれるの!
布団をたたいているシーンでは実際に木のヘラで布団をバンバンたたいたり、ルーレットをまわすシーンでは自転車の車輪にスティックを当てて車輪を回して音を出したり。
飛行機が到着する音、空港の雰囲気などは会場のスピーカーから流れる仕組み。
お客さんもノリノリでいい雰囲気!
そしていよいよ私のシナリオの番が・・・
主役ということでセリフも多く、また当たり前だけど全部英語だから万が一言葉につまったらどうしようと直前まで心配になりつつも真ん中のマイクへ。
マイクの高さを調節してもらって(私はニュージーランド人に比べて背が低い)、一番最初のシーン、朝の雰囲気の音からスタート。
役者さんたちも全く間違えず、本番ではリハーサルとは違う気合の入り方を感じたよ。
プロの自然で感情の入ったユーモアたっぷりの演技に、私もいつもよりも自分の言葉として台本を読めた感覚がある。
観客のノリが良くて、例えば私がI Love ダニエルカーター・・・! って言った瞬間に、会場が ドッ!ってわいた感じで、
笑いが収まるのを少しだけ待ってから次の私のセリフ「He is so ゴージャス!!」って言って・・・
自分で書いたこの原稿で笑いを会場で共有して、同じところを面白いと思ってくれることに感激。
15分のドラマはあっという間で、こんなに楽しいならあともう15分くらいあったら良かったのに!と思ったよ。
今回応募したラジオドラマの原稿は、普段番組で放送しているドラマのスペシャルエディションで原稿14枚、15分ほどの長さだったんだ。
更新日:2008年11月
コメント